PMP試験とは

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PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)の概要

PMPは、Project Management Professionalの略称です。PMPはアメリカにある「PMI」という団体が認定する、プロジェクトマネジメントに関する国際資格(民間資格)です。プロジェクトマネジメントに関する知識と経験をもつ人へ試験を行い、PMIから資格を付与します。PMIという民間の団体が主催していますが、世界各国で有名な世界的な資格です。

米国PMI本部がPMPの資格認定を行うため、日本での国家資格にはあたりません。しかし、資格保有のための前提条件と資格取得後のプロセスが評価され、プロジェクトマネジメントに関する資格としては、取らせたい資格として常に上位にランキングされています。

参考)
ITpro いる資格、いらない資格 (2017年)
https://tech.nikkeibp.co.jp/it/atcl/column/17/073100321/080800002/

PMPは民間の資格ですが、日本だけではなく世界的に認知されている民間資格です。PMPの資格を保有しているということは、プロジェクトマネージャとしての経験と知識を保有していることを客観的に証明できるため、日本でも高く評価されています。

プロジェクトマネジメントは、ITの開発だけではなく、建設現場におけるマネジメントの立場としても有用なスキルです。さらには、PMPの試験で学ぶプロジェクトマネジメントは、どの分野においてもマネジメントのスキルとして学んでおくべき有効なスキルです。

ITの開発において、日本の官公庁プロジェクトでは、入札条件に「PMP資格保有者が100名以上の会社を入札条件とする」といった事例があります。そのため、特に大手の会社では、PMP資格の取得を奨励している傾向があります。

PMI(Project Management Institute)

PMIは、Project Management Instituteの略称。アメリカに本部があるプロジェクトマネジメントの普及活動を行う組織団体のことです。PMPの資格試験と、PDUの更新等の作業もPMIが中心となって行っています。

PMI日本支部の公式サイトはこちらです。

PMBOK(Project Management Body of Knowledge)

PMBOKは、Project Management Body of Knowledgeの略称。PMIが、プロジェクト管理のノウハウを体系的にまとめた知識体系とよばれるものです。現在は、第6版まで発行されています。

約10の知識エリアと、約50のプロセスを組み合わせて、プロジェクトマネジメントの知識を体系的にまとめています。PMP試験は、このPMBOKの知識エリアについての理解力を確認する試験となっています。

PMP資格の受験費用について

PMI会員の場合、受験費用およびPMPの更新費用が安くなります。

受験費用
 ◆PMP試験の受験
 会員 $405, 非会員 $555
 ◆PMPの資格更新
 会員 $60, 非会員 $150 (USドルのみ)

PMP資格の支払い方法について

支払いタイプと支払い方法
◆クレジットカード
 情報をオンライン(Online Certification System)にて入力、またはPMIへ郵送
◆小切手
 PMI へ郵送
◆郵便為替
 PMI へ郵送
◆電信送金
 詳しくはcustomercare@pmi.org にメールで問い合わせ

※なお、郵送の場合:PMI IDとユーザー名も併せて記載する必要あり。

PMP資格の支払い後の返金について

PMP資格の受験料を返金する場合は、
受験有効期間(1年間)の失効する30日前までにPMIに申請をしてください。

まだ受験していない、または試験の予約をしていない場合は、
事務手数料としてUS$100が徴収されます。

ただし、以下のケースでは返金されません。
◆受験有効期間(1年間)内に、PMPの試験を受験しなかった場合。
◆PMP試験の受験予約をした後に、受験日の変更
またはキャンセルの手続きを正しく行わなかった場合。

PMP試験の内容について

PMP試験は1問の問題に対して、回答の選択肢が4つある選択問題が、200問あります。200問のうち、25問はダミー問題で試験の受験者にはわかりません。
ダミー問題の結果は得点に反映されません。

◆試験問題:200問
◆採点対象:175問
◆採点対象外(ダミー問題):25問
◆試験時間:4時間

なお、試験中は休憩時間の規定はありません。
受験者が各自で自由に休憩を取得できます。
しかし、4時間という試験時間の中に、休憩時間も含まれます。
試験の前に使い方のチュートリアルと、
試験終了後にアンケートがあります。
約15分程度かかりますが、実施するかどうかは任意です。
チュートリアルとアンケートは、試験時間(4時間)には含みません。

PMP試験の出題分野と割合

PMP資格試験における試験の出題分野と割合については以下のとおり。

◆領域・・・割合
◆プロジェクトの立ち上げ・・・13%
◆プロジェクトの計画・・・24%
◆プロジェクトの実行・・・31%
◆プロジェクトの監視・コントロール・・・25%
◆プロジェクトの終結・・・7%

PMPの受験有効期間

PMIからはe-mailで
 ◆PMI Eligibility ID
 ◆受験予約の手順
が通知されると、
PMP試験の1年間の受験有効期間がはじまります。

1年間に合計3回まで、受験が可能になります。
※ただし、各回で受験費用はかかります。

PMPの受験資格

①学歴
②プロジェクトマネジメントの実務経験
③プロジェクトマネジメントの研修
上記の3点ですべて、規定の条件を満たす必要があります。

なお、「②プロジェクトマネジメントの実務経験」の内容については、
申請日より8年以内のもの、のみが有効となります。

①学歴
[1]高等学校卒業、準学士または
それに相当する資格をお持ちの方

[2]学位またはそれに相当する資格をお持ちの方
(日本での4年生大学卒業以上の学歴)
②プロジェクトマネジメントの実務経験
<[1]の場合>
最低5年,60か月の固有で重複していない
プロフェッショナル・プロジェクトマネジメント経験。
そのうち7,500時間のプロジェクトを
指揮・監督する立場での実務経験

<[2]の場合>
最低3年,36か月の固有で重複していない
プロフェッショナル・プロジェクトマネジメント経験。
そのうち4,500時間のプロジェクトを
指揮・監督する立場での実務経験
③プロジェクトマネジメントの研修
35 時間の公式な研修の受講
*プロジェクトを指揮・監督する立場は、
Project Management Professional Examination Content Outline
(PMP 試験内容の概要)の
 タスク、知識、特定のスキルで定義されたもの。

プロジェクトマネジメント経験の月数

複数のプロジェクトに並行で携わった場合には、
重複して経験期間としてカウントできません。

受験資格の経験期間としてカウントできるのは、
重複しているうちの、ひとつのプロジェクトに携わった期間となります。

プロジェクトの
立ち上げ、計画、実行、監視・コントロール、終結
すべてに実務経験があること。

なお、プロジェクトの実務経験のプロフィールは、PMPの受験申請時にPMIへ提出します。
※それぞれのプロジェクトの中では、各プロセスで0時間があってもよい。
 しかし、プロジェクトマネジメントの経験時間を報告するときの合計時間で、どれかのプロセスの合計で0があったらNGです。

PMP試験受験時のプロジェクトマネジメント経験の証明

PMP試験申し込みの時には、プロジェクトマネジメントの経験を証明する書類の提出が必要です。(証明書類は、auditで監査対象になった場合に提出。)
経験したプロジェクトの概要、プロジェクトの期間、会社名、上司の氏名等を記載します。

35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講

指定の研修機関で受講した集合研修、e-learning等が該当します。

日本の法人スポンサーは、公式R.E.Pとして登録されている会社が該当します。詳細は公式サイトで確認してください。

PMP試験会場

「プロメトリック」から申し込みを行います。日本は、東京(御茶ノ水)と大阪の2カ所のみです。東京(御茶ノ水)の試験会場については次の記事も参考にしてください。

※2019年度より、プロメトリックから「ピアソンVUE」へ試験センターの会社が変更になりました。そのため、以下の記事は過去の試験の参考にお願いします。

https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/PMI.aspx

※2019年7月より東京のPMP試験会場が変更となりました。そのため、過去に実施していた会場の情報のため、最新の会場の情報ではありません。...

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