Python入門~3章-1:数値型編~

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Pythonのプログラムの型

変数はデータを扱う箱と説明しました。
Pythonで扱うデータには、大きくわけて「数字」と「文字列」の2種類があります。
さらにこれらを細かく分類していくと、たくさんありますが 重要なデータ型について説明をしていきます。

まず、データ型をなぜわけて扱うかについてです。

例えば、数字の”100″と、文字の”100″を分けてプログラムしたい場合を例にすると
プログラムを書いたときに、データ型がわからなければ、
コンピュータが”100″を数字として扱うのか、文字として扱うのかがわかりません。

そのため、あらかじめ数字として扱うのか、文字として扱うのかという決まりを、データの”型”という形で、コンピュータに教えてあげる仕組みになります。

実際にプログラムを見てイメージをつかむほうがわかりやすいので
次のサンプルプログラムを使って説明します。

変数”var1″に数字の”100″を代入します。
変数”var2″に文字の”100″を代入します。
変数”var1″と”var2″を足し算するとどうなるでしょうか?

Pythonコマンドを実行して、以下のプログラムを対話モードで確認してみてください。

<実行結果>

>>> var1 = 100   #変数"var1"に数字"100"の値を代入します。
>>> var2 = "100" #変数"var2"に文字"100"の値を代入します。
>>> var1 + var2  #変数"var1"と"var2"を足し算します。
Traceback (most recent call last):
  File "<stdin>", line 1, in <module>
TypeError: unsupported operand type(s) for +: 'int' and 'str'

「TypeError: unsupported operand type(s) for +: ‘int’ and ‘str’」
というエラーが出力されました。
・var1 = 100 が、”int”というデータ型(数字)で扱っています。
・var2 = “100” が、”str”というデータ型(文字)で扱っています。

int(数字)と、str(文字)を足し算(+)する計算はPythonではサポートしていない種類です
という警告文になります。

このように、プログラムの中でデータ型の扱いを分けているため、
プログラムするときに、データ型を決めて使う必要があります。

データ型の種類<数値型>

数字を扱うデータ型には3つがあります。
①~③で順番に説明を行います。

①整数型(int型)

データ型の種類として「①整数型」というものがあります。
これまでに出てきた、数字を扱う基本的な型になります。
普段扱っている整数と同様になります。
整数型については以下のサンプルプログラムで確認してください。

Pythonコマンドを実行して、以下のプログラムを対話モードで確認してみてください。

"15 + 12"
"var = 15"
"print(var)"

<実行結果>

>>> 15 + 12
27
>>> var = 15
>>> print(var)
15

これまでのプログラムでも出てきましたが、整数を扱う型を整数型と呼びます。数値を扱う一般的な型になるので、Pythonプログラムでは頻繁に登場します。

②浮動小数点数型(float型)

データ型の種類として「浮動小数点数型」というものがあります。
小数とほぼ同じ意味になります。
小数点を扱う計算で使います。

Pythonコマンドを実行して、以下のプログラムを対話モードで確認してみてください。

"5 + 1.5"
"10 / 4"

<実行結果>

>>> 5 + 1.5
6.5
>>> 10 / 4
2.5

整数型の数字に、小数点を扱う”1.5″や、割り算で少数になる計算を行ったときは、計算結果が浮動小数点型になります。

③複素数(complex型)

データ型の種類として「複素数型」というものがあります。
Pythonでは複素数を扱うことができます。
数学では、虚数を「i」で表現しますが、
Pythonでは虚数を「j または J」で表します。

1の虚数の2乗を行うと、「-1」になることも確認できます。
なお、虚数の場合1を省略できないため、”1J”と表します。

Pythonコマンドを実行して、以下のプログラムを対話モードで確認してみてください。

"5j - 3j"
"1j ** 2"

<実行結果>

>>> 5j - 3j
2j
>>> 1j ** 2
(-1+0j)

複素数の演算ができることを確認できました。このように、Pythonでは複素数の演算ができるため、複雑な数学の扱いも可能になります。

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