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基本情報技術者試験の概要
・「試験要綱ver.4.0」に、基本情報技術者試験の受験対象者、レベル等が詳しく書いてあります。引用すると以下の通りです。
基本情報技術者試験(FE:Fundamental Information Technology Engineer Examination)
対象者像 | 高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者 |
業務と役割 | 基本戦略立案又はITソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し,上位者の指導の下に,次のいずれかの役割を果たす。
1.需要者(企業経営,社会システム)が直面する課題に対して,情報技術を活用した戦略立案に参加する。 |
期待する技術水準 | 1.情報技術を活用した戦略立案に関し,担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。 ① 対象とする業種・業務に関する基本的な事項を理解し,担当業務に活用できる。 ② 上位者の指導の下に,情報戦略に関する予測・分析・評価ができる。 ③ 上位者の指導の下に,提案活動に参加できる。 2.システムの設計・開発・運用に関し,担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。 ① 情報技術全般に関する基本的な事項を理解し,担当業務に活用できる。 ② 上位者の指導の下に,システムの設計・開発・運用ができる。 ③ 上位者の指導の下に,ソフトウェアを設計できる。 ④ 上位者の方針を理解し,自らソフトウェアを開発できる。 |
レベル対応 | 共通キャリア・スキルフレームワークの 5人材像(ストラテジスト,システムアーキテクト,サービスマネージャ,プロジェクトマネージャ,テクニカルスペシャリスト)のレベル 2 に相当 |
わかりにくいので、要約して説明します。
基本情報技術者試験の受験対象者は?
・ITの基本的な知識をもち、実践する能力を身に付けた人
つまりは、いわゆるシステムエンジニアとして仕事を始めた人。上司・先輩からの仕事・作業の指示を受けて、質問などをしながら仕事ができる人のことです。おおまかな経験者のイメージとして、仕事の経験年数が新人~3年ぐらいまでの若手が対象となると考えてください。
大学生でも、理系・情報系の学部の人なら資格を受験して合格する人も多数いると思います。ITの基本的な知識となっており、実際の業務で学ぶことこととは違ういろんな分野の知識が必要になるので、浅く広くで幅広い学習が必要です。そのため、若いうちに取得することをおススメします。
基本情報技術者試験の業務と役割
・「1.需要者(企業経営,社会システム)が直面する課題に対して,情報技術を活用した戦略立案に参加する。」
についてですが、かんたんにいうといわゆるコンサル業務のことです。企業やお客様が解決したいと考えている課題を解決できるような、システムを提案する、という内容のことです。
ITで課題を解決するような業務、役割を持つ人のこと、たとえば、ITコンサルタントという職業などが基本情報技術者試験の資格保有者の業務と役割になります。
・「2.システムの設計・開発を行い,又は汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって,信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また,その安定的な運用サービスの実現に貢献する。 」
これはシステムエンジニアとして、システムの設計・開発を行う、運用・保守を行う、という業務や役割が担当となります。
基本情報技術者試験対象者への期待する技術水準
・ITコンサルタント、システムエンジニアともに、「上司・先輩からの指導を受けて、自ら業務ができる」レベルの人が技術水準の基準となります。
レベル対応
「共通キャリア・スキルフレームワークの 5人材像(ストラテジスト,システムアーキテクト,サービスマネージャ,プロジェクトマネージャ,テクニカルスペシャリスト)のレベル2に相当」というのが基準となっています。
上記の絵の赤枠で囲った一番下部分が「基本情報技術者試験」のレベルとなります。すべての資格の基礎となる部分で、この資格をまず取得してから上位の資格へステップアップする
というのが基本的な流れになります。