プロジェクトマネジメント リソース計画について

リソースヒストグラム

ここ最近、リソース計画の重要性を改めて認識した。プロジェクトは順調に進んでいるときは良いが、そうではないときは、特にプロジェクト計画がしっかりしているかどうかが重要だ。

リソースヒストグラムとは、横軸に1か月単位などの時間軸、縦軸に人数を積み上げ棒グラフにした、ヒストグラムのことである。このグラフを見ることで、○月には、何人必要というプロジェクト上の要員計画が分かる。しかし、今のプロジェクトではこのリソースヒストグラムがなく、直前になって毎月作っているのである。

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リソース計画および契約の重要性

私が入っているプロジェクトで、要員の問題が発生した。※人数は仮の値。

直近のリソース計画では、9月は12人、10月は10人必要になるという計画をしていた。これはプロジェクトが継続し、顧客との契約が続く前提。(契約を工程ごとに分割して契約をしていたため)、9月末に上司が顧客との契約面での調整がうまくいかず、10月分のリソース確保に必要な契約ができなかった。つまりは、10月の10名分の要員調達に必要な予算を確保できなかった。

理由についてはここでは割愛をするとして、プロジェクトは続いているが、リソースを確保するための予算がない、という事態に陥ってしまった。10月は10人体制のつもりでプロジェクトを進めていたので、そのまま10人のコストがかかってしまっている。

このままの体制でプロジェクトを続けると、プロジェクトは赤字になってしまう。そのため、急遽メンバの解放を行い要員調整をせざるを得なくなった。

リソースヒストグラムのサンプル

通常はプロジェクトの開始時に、リソース計画を開発の最初に立てる。開発規模とスケジュールがわかれば、あとはどのような要員を開発工程のいつ投入するか、といった計画になる。

今回は、リソースヒストグラムのサンプルを作ってみたので以下の図を見てほしい。

リソースヒストグラム

横軸は、開発の日程および開発の工程、縦軸が投入する要員数を書く。そして、その月で何人投入するか、積み上げるのでリソースヒストグラムと呼ばれる。ウォーターフォールの開発モデルの場合は、コーディングや試験の工程で、人数のピークがくるので、山のような形になるのが一般的である。

このサンプルでは、2018年9月に要員AとBの2名を要件定義に参画させる。そのあとの10月には、C,D,E,Fの4名を追加し、11月には設計要員としてGも追加する。12月にはコーディング要員としてH,I,Jを追加し、1月にはK,Lも追加する。こういった要員の追加計画が事前にわかっているので、要員の手配もしやすいし、ある程度スキルの保有する人材の確保もしやすくなる。

また、計画通りに作業が進めば、2019年3月からはK,Lの要員を解放し、4月にはH,I,Jを開放する、といった流れで必要な要員数の計画が立てられるというものになる。

リソース計画を立てる上でのポイント

開発規模と開発難易度は?

要員を追加したい、といった計画を立てたとしても、要員のスキルはバラバラである。要件定義を行うためにリソースを追加する場合は、要件定義ができるスキルをもったリソースを投入しなくてはならない。また、プロジェクトの難易度も考慮する必要がある。新しい人で良いのか?それとも類似プロジェクトがあれば、その経験者をプロジェクトへ投入できないかを考える。

リソースの投入可能な時期は?

例えば、製造工程から5名リソースを追加したいと考えたとしても、リソースの空き状況がちょうど5名空くわけではない。特に多いのが、他のプロジェクトが終了してから、要員が投入されるといった、プロジェクトへの参入時期が決まっているケースである。

開発のスケジュールは?

リソースの投入を調整したとしても、そのリソースを投入する時期が開発のスケジュールにマッチしていなくてはならない。設計工程は、そのリソース投入で間に合うのか?といったことを考える必要がある。

新規メンバ投入は、初期の育成コストが大きい

これは経験則であるが、新しいプロジェクトとして新規メンバを投入した場合、プロジェクトの説明や最初の環境設定、導入教育、その他いろいろと、初期の育成で時間がかかってしまう。(教える人の手が止まってしまう)さらには、いろいろとわからないことの質問に対して、教える時間が出てきてしまうので、メンバを追加するときは、立ち上げのための時間も考慮する必要がある。

そのため、単純に人を追加すればなんとかなる、ということではないことを、リソース計画でも考慮しておく必要がある。(※つまりは、人数を増加させると、経験者も含めた全体の生産性がダウンしてしまう傾向がある)

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