小学生からのプログラミング教育

小学生からのプログラミング教育とは?

文部科学省より、2020年の小学生からプログラミング教育を始めることが発表されました。これに関しては、いったいどんなことをやるの?となった人も多く、私もそのうちの一人です。そもそもなぜプログラミング教育?ってなった人も多いので、その背景について調べました。

スポンサーリンク
スポンサードリンク

小学校からプログラミング教育をはじめるに至った背景

なぜ今?小学校からプログラミング教育をするのか?日本政府からは、公には出せない理由だと推測しています。それは、日本のIT企業が世界で遅れをとっているので、幼いころから教育を行い、ITの競争力をつけたいというのが一番の理由だと考えています。

インターネット企業が台頭し、世界的にも大きな技術力をもっており、売上だけではなくIT化でその巨大な影響力を持つようになっています。「GAFA」(ガーファ)という言葉をご存知でしょうか?世界のクラウド・ビッグデータを活用し、ITで巨大な力を持っている企業のことで、「Google, Amazon, Facebook, Apple」の4社の先頭文字を取ってGAFAと造語で呼んでいます。

みなさんご存知だと思いますが、「Google」は検索エンジンで世界的なシェアを持っています。「Amazon」は、日本でもインターネットショップとして有名ですが、世界的にもシェアを広げています。「Facebook」はSNSとして、世界的なシェアを広げています。「Apple」は日本でも保有している人が多い、スマートフォンのiPhoneなどで世界的なシェアを広げています。つまりはこのGAFA4社で、日本にも大きな影響力を及ぼしていますが、これは世界で見ても同様なことが起きているのです。そこで、日本としてもこのGAFAのようなIT企業を誕生させることができるような人材を育成したい、という考えがあって、早期にプログラミング教育を進めていくとなったと私は考えています。

もちろん単純に競争力を強化するというだけではありません。2018年ですでに「AI」といった技術が本格的に活用できるようになってきており、ますます今後はIT化が進む時代になるので、IT人材の不足が予測されるというのが、背景になっています。

2016年経済産業省「IT 人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、2020年で36万人、2030年で79万人のIT人材の不足が予想される状況となっており、日本という国としてIT人材を育成させる必要があるという流れがあり、プログラミング教育の必修化になったと思います。

小学校プログラミング教育とは?

文部科学省のサイトより引用しますと、以下の通りとなります。

「学習指導要領や同解説で示している小学校段階のプログラミング教育についての基本的な考え方などをわかりやすく解説し、教師がプログラミング教育に対して抱いている不安を解消し、安心して取り組めるようにすることをねらいとしており、小学校プログラミング教育導入の経緯、小学校プログラミング教育で育む力、プログラミング教育のねらいを実現するためのカリキュラム・マネジメントの重要性と取組例などについて解説するとともに、教育課程内における指導例や、企業・団体や地域等との連携の例などを掲載しています。」(小学校プログラミング教育の手引(第一版)についてより引用)

まず教師がプログラミング教育に対してどのように取り組むのか、なぜ小学校でプログラミング教育をやるのか、そして子供たちに対してどのような教育をするのか、についての解説があり、具体的に小学校プログラミング教育をどのように進めていくのかは、手引きの詳細に記載されています。

小学校プログラミング教育の手引(第一版)

【※平成28年6月16日 「小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議 (事務局:初等中等教育局 教育課程課)」とりまとめ】から引用しますが、小学校教育で行われるプログラミング教育とは、

「子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うように指示することが できるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、 時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」 などを育成するもの。コーディングを覚えることが目的ではない」

と定義されています。

大事なので強調する箇所を引用してまとめると、

小学校教育で行われるプログラミング教育とは、

「プログラミング的思考を育成する。コーディングを覚えることが目的ではない。」

となります。

さらにこちらも引用となりますが、

「プログラミング的思考」とは、

「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合 わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意 図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」

と定義されています。

要するに、学校教育で学ぶプログラミング教育とは、「プログラミング的思考」の力をつける、ことが目的となります。特定のプログラミング言語でコーディングができるようになることは全く目的と外れますので、ご注意ください。

(Visited 142 times, 1 visits today)
スポンサーリンク
スポンサードリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサードリンク